原型さえ残さないほどに

夕飯代わりに林檎の丸齧り。
噛み付いたところから茶色になって。
走る歯形は線のよう。
最近見慣れてるモノを彷彿とさせてムカつくから同じところを齧る。
中に隠れてたものが表に出るから。
ほら、何事も無かったみたいに綺麗。
私の中身もあんな風に綺麗だったらいい。
あぁ、でも表に出るとまた茶色くなっちゃうから綺麗なままではいられないか。
それなら、いっそ、もう。
目も当てられないほどにグチャグチャにしてしまおうか。
黄色が茶色、黒ずんで腐臭が滴るような。
毎日１枚ずつ減ってく絆創膏とか。
手の届くところに引っ張り出してきたマ●ロンとか。
知覚は侵害受容器。
Aδ線維が脊髄視床路を通って、脳が認識。
コンマ何秒の世界で認識される皮膚の引き攣りと突き刺すような痛み。
不快と感じるそれさえもう脳内麻薬。
急きたてられる様な日課。
手加減なんてどこかに置き去りにしてきたから。
ガーゼとメンディングテープ買って来ようか、なんて無駄遣い。
真っ赤な林檎にぐるぐるの白い包帯。
白いテディベアに眼帯と黒い薔薇。
黒い私に赤い線と絆創膏。
それでいいじゃないか。
理由なんて高尚なものはその辺の道端に捨ててきたんだ。
動機なんて一過性は太陽系外に走って消えていったんだ。
残ってるのは惰性と強迫観念。
綺麗になんてなれないんだから、グチャグチャに誰も見向きもしないようなものになれればいいのに。


･･････すいません、なんだか欝です。
香水でマーキングで愉快そうな瞳とかそんなSS書いたりしたいんだけどな。
その前に勉強しないといけないんだけどな。
やる気ください。HELP ME（笑）